自分でやれる脳トレするなら何が一番効果があるのか?脳トレは効果がないって本当?

   

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認知症予防のために「脳トレ」が一時期ブームになった時がありました。

今、脳トレと検索すると、計算、パズルなどいろいろなものがヒットします。

本屋さんにも脳トレのためのドリルなども売られています。

その種類も多岐にわたります。

果たして、こういうのは効果があるのでしょうか?

やるとしたら、どれをやったらよいのでしょうか?

実際にリハビリで脳トレを行うこともある言語聴覚士の視点で、これらの疑問にお答えしたいと思います。

 

そもそも脳トレとは?

脳を鍛えるトレーニングの事です。筋力トレーニングが筋トレと略されるのと同様に、脳力トレニーングを略したもののようです。

子どもの能力向上を目的としたものや、認知症予防のためのもの、また、軽度の認知症の方の能力維持のためのもの、デイサービスセンターなどで集団で行うものなど守備範囲は幅広く、それに関する書籍も多く出版されています。

ここでは、自宅などでひとりでもできる脳トレについて考えていきたいと思います。

 

脳トレの種類

計算

音読

数独(ナンクロ)

しりとり

間違い探し

クロスワードパズル

パズル

塗り絵

将棋、囲碁、麻雀、オセロ

など

 

脳トレは効果がないのか?

脳トレがブームになったのは、2003年に東北大学の川島隆太教授の『脳を鍛える大人の計算ドリル』『脳を鍛える大人の音読ドリル』が出版されたころだったと私は記憶しています。

 

テレビの健康系の番組ではよく取り上げられ、川島教授もテレビに出演されていました。

ドリルの口絵で、課題によっての脳の血流の変化をMRI画像の図式化で示され、「簡単な計算問題を素早く説いているとき」や「音読しているとき」のMRI画像が他にくらべて、あきらかに脳血流量がUPしているの載せられており、とても説得力があります。

さらに、2005年にはニンテンドーDSのソフトで『脳を鍛える大人のDSトレーニング』も販売され、脳トレの大ブームになりました。

しかし一方で昨年ごろから脳トレは全体的な脳の認知機能向上に効果がないという研究結果が相次いで報告されています。

全く効果がなかったわけではなく、脳トレで繰り返し行った課題のみ成績が向上したということです。

いったい、脳トレは効果があるのか、ないのか?

私自身は、実際に患者さんを見ていて、何もしないことが一番認知機能を低下させるというのを目の当たりにしています。

なので、逆に何かをすることで脳の働きを少しでも維持できたり、向上できると思っています。

ここでは脳の活性化のために、特別に何かをすることを「脳トレ」と言っていますが、人間の活動の全てが脳の働きで行われているので、何をしても脳トレになると考えています。

計算問題や音読を毎日行う、というような学校のお勉強をするというよりかは、日々の暮らしの中で楽しめることを増やしていくことが本当の脳トレになるのではないか、と思います。

もちろん、数独やパズルを解くのが好きな方は、それをやるのが良いと思います。

「脳にいいから」「認知症予防のために」と嫌々やるのは、あまり効果がないのではないか、と思っています。

 

 

脳トレをやるコツ

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それでも「認知症にならないために」という思いが強く、何かしなければ、と思う方も多いことだと思います。

そう思われている方に、脳トレをやるコツを5つ考えてみました。

 

その人のレベルにあったもの

難しいことを、うーんとうなるように考えて行うのは、面白くないですし、面白くないことは継続できません。

数独(ナンクロ)やクロスワードパズルには難易度が示されているものもあります。

そのレベル設定を参考に自分のレベルに合ったものを選ぶとよいと思います。

 

楽しいと思えるもの

楽しくないと継続できません。

脳が「楽しい!」と感じるとき、扁桃体からドーパミンが放出され、海馬が活性化するというメカニズムがあることが明らかになっています。

 

好きなもの

新しい課題に挑戦することは、とてもいいことですが、その中で好きなこと嫌いなことに分かれると思います。

始めのうちは、好きと思えるものを選んでいただければよいかと思います。

本を読むことが好きであれば音読してみるとか、絵を描くのが好きなのであれば塗り絵をするとか、自分の好きなことから課題を選んでみるとよいと思います。

 

継続的にやること

毎日、とは言いません。

週に1回とかご自分のペースで継続的にできるだけ長く続けることが大事です。

繰り返しやる、ということが脳を鍛えることには重要です。

1回5分でも構いません。

日常生活の中でスケジュールとして組み込むことができると、習慣化できると思います。

 

いろいろなものをやる

同じものをずっとやるよりは、脳トレにはたくさんの種類があるので、いろいろなものを少しずつやるのもよいと思います。

新しいことに挑戦してみるのも、脳にはいい刺激になります。

 

まとめ

私は患者さんのリハビリで脳トレを実施することがあります。

その時には、その患者さんの得意なもの、好きなものをあらかじめリサーチして、課題を決めます。

難易度の設定がとても難しいのですが、できるだけその方のレベルに合わせたものを選択するようにしています。

実施するときには決して無理強いはしないようにしています。

その患者さんに「家に帰ってからもこういう課題をやった方がいいですか?」と尋ねられる場合もありますが、その時は「やることはとてもよいことなのでやって頂いても構いませんが、もし家に帰った後で、他に楽しいことややりたいことがあるのなら、そちらを優先してください」と伝えます。

脳トレはもちろん、やりたいのならば効果が出ると思いますが、他の事を我慢してまで行う必要はないのではないかと思います。

そして、日頃の生活習慣、特に、運動、食事、睡眠についても見直すと、脳トレの効果はさらに大きくなるのではないかと思います。

 

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