言語聴覚士とは、どんな仕事?

      2017/08/30

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みなさんは言語聴覚士という資格を聞いたことがあるでしょうか?

私が初めて会った人に「言語聴覚士です」といっても、なかなか通じません。

 

同じリハビリテーション業務に携わる理学療法士や作業療法士は国家資格に制定されて50年以上の歴史があるのに対し、言語聴覚士は1997年に言語聴覚士法で制定された、まだ20年にも満たない、比較的新しい資格です。

ここでは言語聴覚士の仕事についてお伝えしたいと思います。

 

言語聴覚士の仕事は?

言語聴覚士は、病気や事故で後天的に、あるいは先天的に、話すこと、聴くこと、食べることに障害がある方の検査、評価、訓練を行います。

本人にアプローチをするだけではなく、家族をはじめとする周囲の人たちへの指導や、環境調整なども行います。

 

例えば・・・

  • 脳梗塞後に言語障害の後遺症がある方
  • 舌や唇に麻痺が出て、上手くしゃべれない方
  • パーキンソン病などの進行性の病気でだんだん食べられなくなってきている方
  • 生まれつき耳の聞こえない子ども
  • 発達の遅れでことばの獲得がゆっくりな子ども など

 

また脳卒中や交通事故などの脳の損傷で「高次脳機能障害」という後遺症が出ることもあります。

主な症状に

  • 記憶障害…新しいことが覚えられない など
  • 注意障害…注意が散漫して、集中して物事に取り組むことができない など
  • 遂行機能障害…物事を順序だてて進めて行くことが難しい など
  • 社会的行動障害…怒りやすい、暴力をふるう など

このような後遺症のリハビリも言語聴覚士の仕事です。

 

言語聴覚士のリハビリテーションの対象者は、年齢は0歳から高齢者までであり、ありとあらゆる世代の「首から上」に出る障害に対応する、とても守備範囲の広い仕事です。

 

 

言語聴覚士がなぜ「飲みこみ」のリハビリを?

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わたしは当初、ことばのリハビリをやりたくて言語聴覚士を目指したのですが、養成校入学後に飲みこみのリハビリの方が現場でのニーズが高いことを知りました。

なんで、言語聴覚士が「飲みこみのリハビリ」までしなくちゃならないのか?

当時は少し思っていました。

でも、実際にはそのほうが合理的なのです。

実際にことばを話す器官と、物を食べたり飲んだりする器官というのは同じで、舌や唇が動かしにくくてしゃべりにくい人は、たいてい飲みこむことも難しい場合が多いのです。

なので、ことばのリハビリで舌や唇などの体操をしたり、発音の練習をしたりすることが、飲みこみのリハビリにもつながります。

また、飲みこむことが難しい方は、食べているときにむせてしまって、のどに引っかかってしまうことがあると思います。

そのときしっかり、力強い咳をする必要がありますが、力強い咳をするためにはしっかり呼吸ができなければいけません。

言語訓練で行う、腹式呼吸などの呼吸訓練や発声練習は、その力強い咳をするための訓練にもつながるのです。

 

言語聴覚士がことばも飲みこみも両方診ることができるのは、患者さんにとっても一石二鳥なのです。

 

まとめ

言語聴覚士とはいわば、話すこと、聞くこと、食べることのスペシャリスト。

自分もそうあるように、精進し続けたいと思っています。

 

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 - 医療職