嚥下障害を引き起こす脳卒中ってどんな病気?脳卒中と後遺症を知る

      2017/08/30

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嚥下障害を引き起こす病気、脳卒中。

「卒中」という言葉は「突然倒れる」という意味なのだそうです。

まさに、その名の通り、ついさっきまで普通に歩くことができた人が突然歩けなくなったり、しゃべっていた人がしゃべれなくなったり、患者さん本人はもちろん、その家族も突然のことで大きなショックを受けます。

ある患者さんは「まるで事故にあったかのようだ」と言われました。

突然起こる脳卒中。

その、脳卒中について分かりやすく説明します。

 

脳卒中の種類

一般的には脳卒中と言われることが多いようです。

 専門的には脳血管疾患、または脳血管障害と呼ばれます。

その名の通り脳の血管の病気のことをいい、脳の血管が破れて出血する脳出血と、脳の血管が詰まる脳梗塞の2種類に分けることができます。

両者とも血管の障害により脳の神経細胞に血液が行き届かなくなってしまい、神経細胞が障害されてしまう病気です。

 

脳出血

脳出血は高血圧が原因で血管が傷つき、破れて出血してしまう「脳内出血」と、脳動脈瘤が破裂して出血する「クモ膜下出血」があります。

 

脳梗塞

血管が動脈硬化で狭くなってしまったり、血液の塊(血栓)が詰まってしまったりすることで、その先の神経細胞に血液が行き届かなくなってしまう病気を脳梗塞といいます。

太い血管が詰まってしまうことを「アテローム血栓性脳梗塞」といい、細い血管が詰まってしまうことを「ラクナ梗塞」といいます。

また、心臓でできた血栓が血流にのって脳まで到達して血管を詰まらせるものを「心原性脳梗塞」といいます。

 

脳卒中は脳梗塞とは違うの?

脳卒中は脳梗塞、脳出血(クモ膜下出血を含む)など脳血管障害をすべて含んでいる総称です。

 

 

脳卒中の治療

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特に脳梗塞の場合は早期に治療を開始することがとても重要です。

たいていの場合は点滴治療となりますが、脳出血で出血量が多い場合やクモ膜下出血の場合は手術となることもあります。

2週間ほど、点滴治療が行われることが多いです。

 

脳卒中の後遺症は嚥下障害だけではない

脳卒中を起こすと、血液が行き届かなくなった神経細胞が死んでしまいます。

神経細胞が傷害された部位によって、このような後遺症がいくつか出ることがあります。

出る症状は、人それぞれです。

 

・目が覚めない、ボーっとしている(意識障害)

・半身の運動麻痺(運動障害)

・半身の感覚麻痺(知覚障害)

・言葉が出てこない、間違って言ってしまう、話が通じない(言語障害)

・呂律が回らない(構音障害)

・視野が欠ける(視野障害)

・注意が向かない(注意障害)

・集中力がない(注意障害)

・新しいことが覚えられない、思い出せない(記憶障害)

・尿意が分からない(排尿障害)

 

障害された脳神経細胞の範囲が小さければ、症状も軽く、後遺症がほとんどなく回復します。

(範囲が小さくても、呼吸中枢など生命活動をつかさどる部位の障害の場合は重篤で、最悪死に至ることもあります。)

しかし、障害された部位が大きければ大きいほど症状は重く、後遺症が残る可能性が高くなります。

 

 

残念ながら、一度死んでしまった神経細胞は薬などで生き返ることはありません。

発症初期の段階で重い症状が出ている場合は、後遺症が残ることを覚悟しなければなりません。

ただ、障害された部位の周辺のまだ生きている脳神経細胞に働きかけることで、少しでも回復させることは不可能ではありません。

それがリハビリテーションです。

脳卒中の治療は、後遺症に対するリハビリテーションが中心になっていきます。

現在は、入院したその日からリハビリテーションを開始する病院が多くなっています。

 

 

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