脳出血とは?原因は高血圧。自分も遺伝する?脳出血を予防するには?

自分の親や兄弟が脳出血で倒れた場合、親の今後のことも気になると思いますが、もしかして遺伝して自分も脳出血になるのではないか、ということも心配される方がとても多いです。

脳出血になると、半身マヒや言語障害などの後遺症が残ったり、最悪の場合は命を落とすこともあります。

できることなら、今のうちから予防していきたいと思いませんか?

脳出血を予防するためには、脳出血の原因の一つである高血圧を知る必要があります。

ここでは、脳出血の最大の原因である高血圧を知り、予防していくためにはどうしたらいいのか考えてみましょう。

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脳出血とは

脳出血は脳卒中の1種で脳内の血管が破れて出血する病気です。

くも膜下出血と区別するために脳内出血と呼ばれる場合もあれば、脳のどこの位置で出血が起きたかによって名前が変わる場合があります。

例) 右被殻出血 ⇒ の「被殻(ひかく)」という位置で起こった脳出血

   左視床出血 ⇒ の「視床(ししょう)」という位置で起こった脳出血

   小脳出血 ⇒ 小脳で起こった脳出血

その血管によって栄養が送られていた脳神経細胞に栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が壊死してしまうことで、さまざまな症状がでます。

 

脳出血の原因

なぜ、脳内の血管が破れてしまうのでしょうか。

ここでは、高血圧低コレステロール血液をサラサラにする薬、そしてアミロイドアンギオパシ―の4つの原因を取り上げます。

高血圧

血液は心臓からポンプ作用によって押し出されて、血管を通じて全身に回ります。

この時に、心臓から押し出された血液がどのくらいの力で血管壁を押しているのかを数値化したものが「血圧」になります。

血圧はよく「上の血圧」「下の血圧」と表現されます。

上の血圧=収縮期血圧

  …心臓が縮んで血液を押し出すときに血管壁にかかっている圧力

下の血圧=拡張期血圧

  …一度縮んだ心臓がもとに戻ったときに血管壁にかかっている圧力

 

収縮期血圧140mmhg以上、拡張期血圧90mmhg以上で高血圧と診断されます。

血圧が高くても自覚症状が出ることはほとんどありません。

血管は加齢に伴って徐々に固くなります。これを動脈硬化といいます。

固くなった血管に、強い圧力がかかる=高血圧の状態が長年続くと、血管の内壁に大きな負担がかかります。

そのうちに血管が破れ、脳の中で出血が起こってしまいます。

この高血圧が脳出血最大の原因と言われています。

 

高血圧についてはこちらの記事も参照してください。

健康診断で正常値でも実は「血圧サージ」が起こっているかもしれません。

 

動脈硬化についてはこちらの記事をご覧ください。

 

 

低コレステロール

コレステロールは高い方がよくない、というイメージがありますが、実はコレステロールは高すぎても低すぎても良くないのです。

コレステロールは体の細胞の細胞膜をつくる働きがあり、血管の細胞もコレステロールでできています

コレステロールが低ければ血管の細胞膜がもろくなり、破綻しやすくなるのことは容易にイメージできるでしょう。

低コレステロールの状態に高血圧が合併すると脳出血の発症のリスクが高くなることが分かっています。(日本脳卒中学会ガイドラインより)

 

コレステロール全般についてはこちらの記事をお読みください

血液をサラサラにする薬

血管を詰まらせてしまうことで起こる脳梗塞や心筋梗塞などを発症した後、再発防止のために血液をサラサラにする薬(抗凝固薬、抗血小板薬)が使われている場合は脳出血にも気をつけなければなりません。

脳梗塞、心筋梗塞を発症しているということは、動脈硬化が進んで脳出血も引き起こしやすい血管の状態であることが多く、一度出血してしまうと薬の影響で血が止まりにくくなります。

 

高齢者の場合 アミロイドアンギオパシ―

高血圧がなくても血管にアミロイドというたんぱく質が貯まることによって血管壁を傷つけ、脳内で出血を起こすことがあります。(アミロイドアンギオパシ―)

出血する前にアルツハイマー型認知症による認知症状がみられることが多く、アミロイドアンギオパシ―による脳出血は繰り返し発症しやすいのが特徴です。

 

脳出血は遺伝するのか

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脳出血の最大の原因である高血圧は、遺伝子の影響で高血圧になりやすい体質を受け継ぐ可能性があります。

その割合は

  • 両親とも高血圧の場合は2人に1人
  • 両親の片方が高血圧の場合は3人に1人
  • 両親とも高血圧ではない場合は、10人から20人に1人

が高血圧になりやすいと言われています。

やはり、両親が高血圧だと子である自分も高血圧になりやすいのは確かのようです。

ここで注意して頂きたいのは、高血圧そのものを引き継ぐのではなくて、あくまで高血圧になりやすい体質を受け継ぐということです。

高血圧は日頃の生活習慣の積み重ねでも起こる病気です。

逆をいえば、両親とも高血圧でない人の場合でも、食生活、運動不足、ストレスなどの環境要因によって高血圧になる可能性はあります。

また、家族であれば、同じような食生活のことも考えられますし、精神的にストレスをためやすい性格も似る場合があります。

高血圧は遺伝する要因も大きくありますが、日頃の生活習慣の影響も大きく受けるため、一概に遺伝するとは言い切れないと思います。

 

 

脳出血の予防=高血圧の予防

脳出血の予防のためには、まず高血圧を予防していく必要があります。

高血圧になりやすい体質を受け継いでいる方も、まずは、日頃の生活習慣を見直すことで高血圧を予防することはできます。

高血圧を予防するためには次のようなことに気をつけましょう。

  • バランスのとれた食生活
  • 運動をする
  • ストレスをためない
  • 禁煙

高血圧は動脈硬化の原因にもなり、脳出血だけではなく脳梗塞の誘引にもなります。

親や兄弟で脳出血になった方がおられる場合、その原因が高血圧であれば、一度ご自分の日頃の血圧を確認されるとよいと思います。

そして、日頃の生活習慣から見直していくことが高血圧、ひいては脳出血の予防につながっていきます。

 

 

高血圧を改善するための生活習慣の提案をしています。

生活習慣を見直したいけれど、難しいと考えているあなたに読んで頂きたい記事です。

 

まとめ

  • 脳出血脳の中で血管が破れて出血する病気です。
  • 脳出血の原因は大きく4つあり、その中でも最大の原因となりうるのは高血圧です。
  • 両親が高血圧であれば、その子どもは高血圧になりやすいというデータがあります。
  • 遺伝的に高血圧になりやすい体質の人も、日頃の生活習慣を見直していくことで、高血圧ないし脳出血を予防することは可能です。

 

脳卒中についてはさらに知りたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。

生活習慣病についてさらに知りたい方は、こちらの記事をご覧ください

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