脳梗塞とは?なぜ、起こってしまうのか?脳梗塞の3つのタイプと見逃してはならないTIA

      2017/05/31

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脳梗塞とは脳の中の血管が狭くなったり、詰まったりすることで、その先の脳神経細胞に酸素や栄養が行き渡らない病気です。

その結果、脳神経細胞が壊死し、手足の麻痺や言語障害などの後遺症が残り、重篤な場合は寝たきりになったり、命を奪う可能性のある恐ろしい病気の一つです。

頭の中で起こる病気なので目には見えないですし、自覚症状はほとんどなく突然に発症するのも恐ろしいところです。

予防できるものであればしたいもの。

実は、脳梗塞は前触れの症状が現れることもあります。

ここでは3つのタイプ別に脳梗塞になるメカニズムについてと、脳梗塞の前触れについて取り上げたいと思います。

 

脳梗塞はどのようにしてなるのか? 

脳梗塞は大まかに3つのタイプに分けることができます。

 

アテローム血栓性脳梗塞 

動脈硬化が原因で起こる脳梗塞です。

動脈硬化とは血管の内側にコレステロールや脂肪がたまり、血管がその名の通り硬く、もろくなってしまう状態のことをいいます。

血管の内側にたまったコレステロールや脂肪などで狭くなっているところに、血管の内側が傷つくとそれを修復しようとして血小板が集まってきます。

血小板はかさぶたを作る働きをします。

血管内で傷ができて、かさぶたができると考えると分かりやすいのではないかと思います

これが血栓となり、血管をふさいでしまいます。

血栓ははがれて血流にのって流れ、ほかの血管をふさぐこともあります。

 

 

ラクナ梗塞

脳の中に入る動脈は徐々に枝分かれして、だんだん細くなります。

その細くなった動脈を穿通枝(せんつうし)動脈といいますが、その細くなった動脈が詰まることをラクナ梗塞と言います。

ラクナ梗塞も動脈硬化、特に高血圧が原因といわれています。

梗塞の大きさは5~15㎜程度の小さなもので、部位によっては症状が出ないこともあります。

症状が出ないため、気が付いたら脳のあちこちで脳梗塞が起きていた(多発性脳梗塞)ということもあり、認知症(脳血管性認知症)にもつながることがあるので、小さいからと言って侮れません。

 

心原性脳塞栓症

心房細動(不整脈)のある方がなりやすい脳梗塞です。

心臓は弱い電気が流れることによって、心臓の筋肉が動き血液を押し出しています。

しかし高齢になると、心臓の上部の心房に異常な電気信号が流れることがあり、1分間に300~500回の振動がおこります。

これが心房細動です。

心房細動が起こると、心房のなかで血の塊(血栓)ができやすくなり、その血栓が動脈にのって脳に入る血管を詰まらせるのが心原性脳塞栓症です。

太い動脈を塞いでしまうため、梗塞の範囲が大きくそれだけ重い後遺症が残ることが多いです。

 

 

症状が消える脳梗塞がある

 

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片方の手足の麻痺や言葉のしゃべりにくさなど、脳梗塞の症状が一時的に出て、その後良くなるということがあります。 

これは一過性脳虚血発作TIA(ティーアイエー)かもしれません。

脳梗塞と同様、血栓が詰まり、血流障害がおこってその先の脳細胞に血液が行き渡らない状態になったのですが、詰まらせていた血栓が流れ再度血流が回復することがあるのです。

症状がよくなって、やれやれと思うかもしれませんが、注意が必要です。

TIAを発症した人の15%〜20%はその後3ヶ月以内に、脳梗塞を発症するということが分かっています。

しかもその半数は2日以内に脳梗塞を発症しています。

いうならば、TIAは次に起こる脳梗塞のリハーサルとも言えます。

一時的な症状で、すぐによくなった場合でも必ず病院での診察を受け、適切な治療をすることで次に起こる脳梗塞の発症を防ぐことのできる可能性が高まります。

全ての脳梗塞でTIAがあるわけではありませんが、もしTIAが疑われたら、体からの警告だと思って、症状がなくなっても、一度医療機関を受診してください。

脳梗塞の症状の出始めには次のようなものがあります

  • 呂律が回らない
  • 言葉が出てこない
  • 箸を落としてしまう
  • 歩くときに何度も転ぶ
  • 視野が欠ける
  • よだれが出る
  • 片方の手足がしびれる

このような症状が1つ、もしくはいくつか出て、数時間のうちに症状がなくなったらTIAを疑ってください。

 

まとめ

脳梗塞には

  • アテローム血栓性脳梗塞
  • ラクナ梗塞
  • 心原性脳塞栓症

の3つのタイプがあります。

また、一時的に症状が出るけれど、すぐに消失する一過性脳虚血発作、TIAを見逃さないことで、次に起こる脳梗塞を防ぐことができる可能性が高まります。

自分や、家族、周囲の人を脳梗塞から守る知恵としてぜひとも覚えておいてほしいことです。

 

 

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 - 脳卒中