【大恋愛〜僕を忘れる君と】第1話でみられた若年性アルツハイマーの初期症状。もの忘れとの違いも

2018年10月12日にスタートしたTBSドラマ【大恋愛〜僕を忘れる君と】

若年性アルツハイマーのヒロインとのラブストーリーがテーマのこのドラマ。

主役の戸田恵梨香さん演じる尚(なお)が恋に落ちていく様子が本当に可愛らしかったのはもちろんですが、ムロツヨシさん演じる真司が、彼らしいコミカルさもあって惹きつけられ、つばめ個人としてもとても面白いドラマだなという印象を受けました。

 

そして、第1話では物語の展開がものすごく早い中で、若年性アルツハイマーの初期症状も描かれていましたね。

若年性アルツハイマーの初期症状は、もの忘れとはどう違うのか?、言語聴覚士の目線で少し解説を加えていきたいと思います。

尚、この記事にはネタバレが含まれています。

これからドラマをご覧になるという方はご注意ください。

ドラマの基本情報や若年性アルツハイマーについて簡単にお知りになりたい方はこちらの記事もお読みください。

 

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第1話のあらすじ

 

北澤尚(戸田恵梨香)34歳。母・薫(草刈民代)が院長を務めるレディースクリニックの医師として、忙しく働きつつも、充実した日々を送っていた。
雷が落ちたような恋をしたことはないけれど、理想の条件にぴったり当てはまる年上の医師・井原侑市(松岡昌宏)とお見合いをして、婚約。プライベートも順風満帆だ。
しかし…。
結婚式まであと1カ月と迫ったある日。
尚は元小説家で引越しのアルバイトをする無愛想な男・間宮真司(ムロツヨシ)と運命的な出会いをする。
婚約中の医師と、引越し屋のアルバイト。一見、不釣合いな二人に見えた。
だが、真司こそが尚の追い求めていた人だった…

 

初めて出会った本気の恋に真っ直ぐ突き進んでいく尚と、その迫力に圧倒されながらも次第に惹かれていく真司。
だが、二人の愛を阻むように、尚の身に”ある異変”が起こっていた…。

 

引用元 http://www.tbs.co.jp/dairenai_tbs/

 

 

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尚(なお)に診られる若年性アルツハイマーの初期症状

 

第1話ではところどころ、アルツハイマーの初期症状とみられる症状が描かれていました。

ご覧になっていた方もお気づきになられたかと思います。

アルツハイマーの記憶障害は、単なるもの忘れとは少し違います。

実際にドラマの場面を取り上げて解説をしていきます。

 

もの忘れと認知症の違いについてはこちらの記事もご参照くださいね。

 

黒酢はちみつドリンクをストックがあるのに買ってしまう

真司と尚が近づくきっかけとなった黒酢はちみつドリンク。

まだ1ケースストックがあるにもかかわらず、次の1ケースが宅急便で届けられます。

 

「いつ頼んだかしら?」
尚自身もいぶかしげな様子です。

 

このあと尚の母親にも
「そんなにまとめ買いしてどうするの?」

と言われています。

 

この2箱だけではなくて、冷蔵庫にたくさんストックがあるようです。

ということは、以前に買ったにもかかわらず、また追加して買うということを繰り返している、ということです。

同じ物を2回買ってしまう、ということはよくあることだと思いますが、それを何度も繰り返して買ってしまうというのが、単なるもの忘れとは違うところです。

 

患者さんとの約束を忘れてしまう

尚とその母親が運営しているクリニックに長年通ってきている患者さんから結婚祝いのケーキが送られてきます。

でも、尚はその患者さんと約束したことをすっかり忘れています

約束だけではなくて、その患者さん自身のこともピンときていない様子でした。

実際に電子カルテで患者さんの名前を検索しているシーンがありましたが、それでも思い出せないようでした。

 

これは、もの忘れのレベルではありません。

日常生活の中で約束を忘れることというのは多かれ少なかれあると思います。

でも、もの忘れだったら、それに気づいた時にはその約束したことやその内容は思い出すことができます。

 

尚の場合は、約束したことすら忘れてしまっています。

 

もう一つ重要なことは、

尚が母親の薫に向かって
「患者さんに結婚することを自分のことを言わないで」
と言うシーンがありました。

 

この時は患者さんとの約束は覚えているし、思い出すということでもう一度記憶に入るはずなのです。

 

記憶は繰り返すごとに強化される特徴があります。

何度も思い出すことを繰り返すたびに忘れにくくなるはずなのです。

尚の場合、患者さんとのやりとりのことを一度思い出し母親に話しているのにもかかわらず、すっかり抜け落ちてしまっているというのはやはり普通ではないと判断せざるを得ません。

 

合鍵を作ったことを忘れてしまう

真司と一夜を共にした翌朝、真司の家の合鍵を作ってクリニックに出勤します。

でも夕方、真司が帰ってくるまでアパートの階段に座って待っていました。

 

真司に指摘されて、財布の中を見ると合鍵。

まるで始めてみるもののように見ていました。

 

普通、大好きな人と一夜を共にし、その人の家の合鍵を作ったら、そのことを忘れるという人はまずいないのではないでしょうか?

この時点で尚の頭の中で一番優先順位が高いのは、真司のことのはずです。

それを忘れてしまうというのは、やはりちょっともの忘れ、というレベルではありません。

 

自分のいる場所がわからなくなってしまう

スーパーで買い物をし、真司の家に向かおうとしますが、自分のいる場所がわからなくなってしまいます。

 

これは見当識障害と言います。

今何時何分で、今自分がどこにいるのか、という感覚がわからなくなる障害のことを言います。

アルツハイマーの初期症状としては典型的な例です。

 

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常に記憶障害が起こるわけではない

第1話の中でこのような初期症状が見られたのですが、いつもこのような記憶の障害が出るわけではありません。

患者さんとの約束は忘れてしまっても、真司とご飯を食べに行く約束はちゃんと覚えていました。

真司のアパートや職場である営業所の場所も行けていました。

アルツハイマーの初期の段階では、常に忘れてしまうわけではなく、時々あれっと思うようなことが起こるようです。

正常な時もあれば、記憶が抜け落ちてしまうこともある。

だから、ちょっと疲れているのかな、と見過ごされてしまうことも多いです。

年齢が若い分、アルツハイマーをはじめとする認知症とは気づきません。

 

若年性アルツハイマーの当事者の話を聞くと、「普通とはちょっと違うもの忘れ」が自分の症状に気づくきっかけのようです。

 

 

第2話 10月19日 放送 のあらすじ

 

 

真司(ムロツヨシ)のアパートへ急ぐ途中、交通事故に遭ってしまった尚(戸田恵梨香)。病院へ運ばれ検査するも、幸い大きなケガはなかった。だが、偶然、尚のMRIを目にした侑市(松岡昌宏)は、尚の脳に軽度認知症障害の兆候を感じ取っていた・・・。

交通事故に遭ったことなど気にしていない様子の尚が、真司と一緒にアパートで過ごしていると、侑市から連絡が入り会う約束をする。結婚を自分勝手に破談にしてしまったことに負い目を感じていた尚だったが、侑市がまさか自分の脳に起こっている異変に気付いたとは思ってもいなかった。
翌日、婚約解消の話を進めるつもりで侑市に会った尚は、軽度認知症障害の疑いがあると聞き、簡単な“物忘れ検査”を受けることに。
一方、尚の母・薫(草刈民代)は一人で真司のアパートを訪ねていた。そして「娘と別れてほしい」と真司に手切れ金の入った封筒を手渡し…。

引用元 http://www.tbs.co.jp/dairenai_tbs/

 

まとめ

若年性アルツハイマーの初期症状としては、単なるもの忘れとは違い、「普通じゃない」もの忘れがあります。

  • 同じ物を何度も何度も買ってしまう
  • 相手のことや約束がすっぽり抜け落ちてしまう
  • 自分にとって大切なことも忘れてしまう
  • 今いる場所がわからなくなる(見当識障害)

 

今後も尚にどのような症状が現れてくるのか、そしてそんな尚と真司はどのように向き合っていくのか注目していきたいと思います。

 

 

 

 

 
 
     
 

 

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