高齢者嚥下障害の在宅介護で夏、食欲が落ちてきたら脱水症に注意!

      2017/08/30

sponsored Link

今年も暑い夏が近づいてきました。

健康な人でも夏バテで食欲が落ちる時期ですが、高齢者の嚥下障害の方にとっても食欲が落ちてしまう時期。

この季節、気をつけて頂きたいのが脱水症です。

脱水症は怖い症状ですが、日頃から水分をとったり、観察をしたりすることで、十分防ぐことができます。

ここでは、脱水症についてや、予防の方法まで詳しく説明していきますね。

 

脱水症とは

人間の体は体重の60%が水分でできています。

その水分は、食事などで口から体内に入ってくる水分と、汗、尿などの排泄物などで体内から出ていく水分とでバランスをとっています。

夏になると、暑くて食事の量が減りやすくなります。

さらに、暑いためたくさん汗をかきます。

体内に入ってくる水分が減り、体内から出ていく水分が多くなるため、体の中の水分量が減ってしまいます。

これが脱水症です。

 

 

高齢者は脱水に気づきにくい

健康な人なら、のどの渇きを自覚して自分で水分をとることができますが、高齢者になると、のどの渇きを自覚しにくくなります。

認知症の方は特に、自分で自分の症状を訴えることが難しくなります。

在宅で介護をしている方は、夏の時期はとくに水分摂取量や尿の量などを確認して、脱水にならないように気を配る必要があります。

 

嚥下障害の方は特に気をつけて~脱水症の負のループ

sponsored Link

嚥下障害の方は飲み込みにくさを抱えているため、水分をとることを控えることも多く、脱水症になりやすいといえます。

脱水症になると、食欲が落ちてしまい、食べる量が減り元気がなくなってしまいます。

元気がなくなると、嚥下障害のある方はさらに飲みこみにくくなってしまいます。

そうすると、水分も飲みこみにくいため、さらに脱水症状が進んでしまいます。

ここで、無理に食事を食べさせようとしても、飲み込む力が落ちてしまっているため、誤嚥してしまう可能性が高くなります。

誤嚥の危険性についてはこちらの記事をお読みください

▶関連記事 誤嚥ってそんなに危険?

このような負のループにはまらないためにも脱水症にならないようにしなければなりません。

 

脱水症の見分け方

脱水症になっているかどうかは、病院などでは体重測定や血液検査などで調べることができますが、在宅で誰でも簡単に確かめられる方法がいくつかあります。

口の中が渇いていないか

口の中が乾燥していて、舌にしわが入っているような状態のときは体内の水分が足りていません。

脇の下に汗をかいていないか

大抵の場合、脇の下は汗をかいているものですが、乾いている場合は脱水症の可能性があります。

皮膚をつまんですぐ戻るか

腕などの皮膚を親指と人差し指で軽くつまみます。

つまんで少し持ち上げて離します。

脱水症でなければすぐに戻りますが、いつまでも皮膚の山が残るようであれば脱水症の可能性があります。

いつもと違うサイン

高齢者の場合、「いつもより元気がない」「ボーっとしている」というのが脱水症状の始まりのこともあります。

いつもとなんか様子が違うな、と感じたら、上の3つで脱水症になっていないか確認してみると、早期発見につながると思います。

 

脱水症を防ぐ方法

何といっても、日頃から水分をとるしかありません。

脱水症にならないようにするためにとる水分は、お茶でも水でもジュースでも構いません。

胃ろうや経鼻経管栄養を使用しているのであれば、少し多めに水分を注入するのも脱水症予防に効果的です。

ただし、心臓や腎臓に疾患があって、一日の水分摂取量が主治医から決められている方は、主治医とよく相談してから水分をとるようにしてくださいね。

 

もし、上で書かれた脱水症の見分け方で、脱水症が疑われる場合は、電解質(ナトリウム、カリウムなど)を含んだ「経口補水液」を飲むといいです。

今は市販でも販売されていますね。

飲む場合は一気に大量に飲むのではなく、時間をかけて少量ずつ飲むようにします。

嚥下障害のある方は、とろみ剤を使ってのみやすいとろみをつけて、同じように少しずつ飲みます。

経口補水液のゼリー飲料を利用するのもいいと思います。

それでも変わらず元気がなく、食欲が戻らないようであれば、早目に医療機関を受診しましょう。

 

sponsored Link


 - 脱水症