薬でのどを詰まらせないために~飲みこみの専門家があわや窒息場面に遭遇!

先日親族が集まった時のことです。
和やかに食事が終わり、談笑中に、
激しく咳をする音が
 
食後に飲んだ薬でむせてしまったようです。
 
でも、なかなか咳がおさまりません。
そのうち顔色も蒼白に。
 
つばめは言語聴覚士。
飲みこみの専門家です。
 
背中をたたき、咳を促し
どうにかこうにか、
事なきを得ました。
 
 
一歩間違えれば、
命を落としていたかもしれない…
 
後から考えると、
とっても恐ろしいこと。
 
 
高齢者になると、
飲みこみの力は徐々に衰えていきます。
そういえばその方は、
以前から食事の時むせていました。
 
 
さらに高齢者になると
持病がいろいろあり、
薬を飲んでいる方も多いと思います。
 
でもその薬を飲むことが、
飲みこみの力が衰えた高齢者にとって、
時にリスクになることがあるのです。
 

 
あなたの家族にもいませんか?
 
  • 食事の時によくむせている
  • 常に痰が絡んでゴロゴロしている
  • 以前に脳卒中*になったことがある
 
  *脳卒中=脳梗塞、脳出血、くも膜下出血のこと
 
そんな家族が薬をのどに詰まらせないために
この記事ではこんなことをまとめました。
 
この記事を読むと分かること
  • なぜ高齢者になると飲み込みの力が衰えるのか?
  • なぜ薬をのどに詰まらせてしまうのか?
  • 飲み込みの力が衰えた高齢者が薬を安全に飲む方法は?
  • 日頃から気をつけること
  • 万が一、詰まらせてしまったら?

 

まずはじめに、
なぜ高齢者にとって
薬を飲むことが難しいのか
 
お伝えしていきたいと思います。
 
 
 
 
 
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ゴックンと飲み込む時には、
のどがぐっと持ち上がります。
 
その飲みこむ運動は
わずか0・8秒で行われています。
 
この短い時間に、
のどの筋肉がお互いに協力し合って
飲みこむ運動を行っています。
 
 
 
しかし、歳をとるにつれて、
のどをもち上げる筋肉が
だんだん衰えていきます。
 
ということは、
0.8秒で飲みこめなくなってしまうということ。
 
 
こうなると
まず固形物よりも水分が飲みこみにくくなります。
 
というのも、
水分はのどを流れる速度が速いからです。
 
 
薬を飲む時にはお水で錠剤を流し込みます。
錠剤を流し込むということは、
相当な水の勢いが必要となります。
 
でも、飲みこみの力が衰えている高齢者の場合、
この水の勢いに
飲みこみの運動がついていくことができません。
 
そこで水分でむせてしまい、
そのはずみで水や薬が気道に入ってしまい
窒息する可能性があるのです。
 
 
 
でも、薬を飲んでいる高齢者は多いはず。
安全に薬を飲むためにはどうしたらよいでしょうか?
 
 
 

飲みこむ力が弱い高齢者が安全に薬を飲む方法

薬はゼリーなどにまぜて飲みこむようにする。

 
今は薬を安全に飲むための
専用のゼリーが販売されています。
ドラッグストアなどで、
 
「お薬飲む用のゼリー」
 
といえば店員さんも分かるはずです。
 
 
例えばこちらのような商品もあります。

 

 

薬を飲む時にはしっかり腰掛けて、足裏が床についている姿勢で飲む

姿勢をきちんとするだけでも、
しっかり飲みこむことができます。
 
万が一むせたときも、
姿勢がしっかりしていることで、
力強い咳ができるため、早く楽になると思います。
 
こちらの図を参考にしてみてください。
最低限、不安定な姿勢や、
足を組んだ状態で薬を飲むのはやめましょう。
 
 

日頃から気をつけること

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食事

一口量は少なめにして、
よく噛んで、ゆっくり食べるようにします。
 
 
飲みこみが衰えている高齢者が
食べやすいもの・食べにくいものについては
こちらの記事にまとめました。
 
 

必要に応じて水分にはとろみをつける

固形物に比べて水分は
のどを通る速度が速いため、
飲みこみの運動が間に合わず
むせてしまうことが多いです。
 
とろみをつけてゆっくり流れるようにすることで
むせを予防することができます。
 
ただし、とろみは強くつければよいというものでも
ありません。
 
 
強くつけすぎることで、
かえって飲みこみにくくなる場合もありますので、
その方がちょうど飲みこみやすいとろみ具合に
することが大切です。
 
どうしてもとろみを嫌がる場合は?

  • 冷たい、熱いなど温度がはっきりしているもの
  • 味の濃いもの
  • 本人の大好きなもの

このようなものであれば、
水分でもむせることなく飲みこむことが
できる場合があります。
試してみてください。

 
安全に飲んで頂くために
とろみをつけることをオススメしますが、
実際にとろみを使うかどうかは、
本人とよく話し合って決めてくださいね。
 
 

飲みこみの力をUPするリハビリ

 
普段から
飲みこみやのどのリハビリをすることで、
改善できる可能性もあります。
 
 
こちらの記事にはのどのトレーニング方法や日頃気をつけて頂くことについてまとめました。
 
 
 

あってほしくはないけれど…もし詰まらせたら?

落ち着いてとにかく咳をさせます。
 
本人は息がしにくく苦しいので
パニックになりますが、
とにかく落ち着かせます。
(見ている方は落ち着くどころではないと
 思いますが)
 
 
息を吐かせます。
そうすると次の息で
しっかり空気を吸い込むことができ、
力強い咳ができます。
 
顔面蒼白、
唇の血の気がなくなるような状態であれば
すぐに119番通報します。
 
 
 
万が一、食べ物などを詰まらせたときの対処法についてはこの記事の後半に動画を載せています。
 
 
 

のどの衰えを放置しておくと

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食物や薬などで窒息する危険だけではなく、
気管支や肺に食物、痰、唾液などが侵入して
肺の中で炎症を起こす
誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。
 
 
誤嚥性肺炎についてはこちらの記事に詳しく書きました。
 
 
食事のときにあまりにむせて苦しいため、
食事量が減り、痩せていってしまう方もいます。
あまりにむせる回数が頻回ならば一度、
病院(耳鼻咽喉科)を受診することをオススメします。
 
 

まとめ

  • 飲みこみの力が衰えている高齢者にとって、薬を飲むことは難しい場合があります。
  • 薬を安全に飲むためには、ゼリーに混ぜて飲むことをオススメします。
  • 日頃から、飲みこむ力を鍛えるリハビリに取り組むことで改善する可能性もあります。
  • あまりにもむせこみがひどいようであれば、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
 
 
今回は高齢者を前提として記事をまとめましたが、
飲みこみの力の衰えは40代からはじまると言われています。
 
 
こちらの記事には、のどの老化チェックリストも載せています。
 
 
一度あなた自身もご確認くださいね。
 
 

 

※gmailを推奨します。
 icloud.com、docomo.ne.jp、 hotmail.comはメールが届きにくいようです。
 

 

 






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