もの忘れをする家族への対処法。接し方次第で認知症が防げる可能性もあり?!

      2017/10/23

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ついうっかり忘れてしまった…というもの忘れは誰しもあるものです。

ましてや、歳をとってくると、その頻度は多くなってくるのも当然のことです。

しかし、一緒に暮らす家族としては、年寄りのもの忘れに、イライラしたり、やるせない気持ちになることもあるのではないでしょうか。

これから、ますますひどくなって認知症になってしまったら…という心配もあるかもしれません。

もの忘れだけであれば、誰にでもあることで認知症ではありませんが、認知症の前段階や初期症状としてもの忘れが現れることはあります。

このときの家族の接し方如何で、認知症の発症を防いだり、進行を遅らせることが可能な場合もあります。

もの忘れをする家族への対処法をお伝えしたいと思います。

 

 

もの忘れと認知症の違いについてはこちらの記事をご参照ください

 

認知症には前段階がある

健常な状態から認知症を発症するまでの間には、前段階の状態があります。

健常とは言い難いけれど、認知症でもないいわばグレーゾーンです。

その段階のことを軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)と言います。

 

軽度認知障害とは

軽度認知障害の診断基準

  1. 本人や家族から認知機能低下の訴えがある
  2. 認知機能は正常とは言えないものの認知症の診断基準も満たさない
  3. 複雑な日常生活動作に最低限の障害はあっても、基本的な日常生活機能は正常

引用元: 朝田 隆 『軽度認知障害』

軽度認知障害が重要視されるのには理由があります。

この軽度認知障害の状態の時に、適切な治療や予防をすることで健常な状態に回復したり、認知症の発症を遅らせることができるのです。

 

軽度認知障害の割合

平成24年のデータでは65歳以上の高齢者人口3,079万人に対して、軽度認知障害と考えられる人は約400万人と推計しています。

65歳以上の4.5人に1人は軽度認知障害である可能性があるということです。

こう考えると、軽度認知障害というのは、実はとても身近なものであるとイメージしやすいかもしれません。

参考資料:「認知症施策の現状について」

 

 

軽度認知障害の人への対処法

軽度認知障害の段階で、適切な対応、治療、生活習慣の見直しをすることで、改善したり、認知症発症をできるだけ遅らせることが可能です。

ここでは、一番身近に接する家族の対応、特に良くない影響を与えてしまうことになるやってはいけないことについてお伝えしたいと思います

 

家族がしてはいけないこと

もの忘れをしたことをせめてはいけません。

忙しい日常生活の中で、大切なことを忘れてしまって迷惑を被ったり、余計な仕事が増えてしまったりということが多いと、どうしても忘れてしまった本人を叱ったり、責めたりしてしまうことがあるかもしれません。

本人も、もの忘れの自覚が多少なりともあると思います。

そこに、娘や息子から厳しく言われてしまうと、ご本人はとても傷つくものです。

そして、自分に自信がなくなり、不安になるものです。

ましてや、「こんなことでは認知症になってしまうよ」などとさらに不安をあおるようなことを言ってはいけません。

 

この不安な気持ちからうつ状態になり、元気がなくなってしまったり、意欲がなくなってしまうと、人と会っておしゃべりをしたり、出かけたりということが少なくなってしまう可能性があります。

そうなると、脳への刺激が少なくなり、認知症を引き起こしやすい状態になってしまうこともあります。

 

とはいっても、

何度も何度も、同じようにもの忘れも繰り返されれば、腹も立つし、イライラもするし、

小言の一言、二言も言いたくなるのは当然のことです。

家族であれば、なおさらのことだと思います。

 

もの忘れは変わらない、ならば…

 

家族側の考え方を変えましょう

誰でも、歳を取ったらもの忘れをするのは当たり前の事なのです。

忘れるな、と言っても忘れてしまうのです。

忘れたくて、忘れているわけでもなく、悪気があって忘れてしまうわけでもないのです。

それは仕方のないことです。

 

そして、今は親のもの忘れに腹を立てているあなたも、いずれ歳をとった時には同じようにもの忘れをするようになるのです。

 

もの忘れは誰でもするものと思いましょう。

そしてもの忘れをできるだけ防ぐような対策を考えましょう。

例えば、

 

1.忘れてはいけない約束は、食卓から家族みんなが見えるカレンダーに大きく書いておく。

忘れては困ることの一つに、人との約束などのスケジュールがあります。

手帳などに予定を書く方もいるかもしれませんが、手帳に書くことを忘れてしまったり、手帳そのものを忘れてしまったりすることもあります。

家族みんなが見るカレンダーに予定を書いておき、その日の予定を朝食時に確認するようにするだけでも、ついうっかり忘れた、ということを減らせると思います。

 

2.火の元、戸締りは指差し確認

出かけるときに火の元、戸締りを確認したかどうかを忘れて、不安になることはありませんか?

こういう時は、指差しして「火の元よし」「戸締りよし」と声に出して確認するだけで、忘れることを防ぐことができます。

よく忘れてしまう親には、こうするといいそうだよ、と教えてあげてください。

 

3.もの忘れの失敗も笑ってやり過ごす

腹の立つこともあるかもしれませんが、責めて叱って不安にさせるよりも、笑ってやり過ごす方が結果的には認知症の予防には役に立つと思います。

というのも、笑いは脳の活性化に有効ということが分かっているからです。

笑うことでストレスが発散され、逆に記憶力が向上するそうです。

そして相手の笑った顔を見ることでも、脳が活性化するのです。

忘れて失敗しても、「あはは」と笑ってしまったほうが、お互いのためになるようです。

 

 

認知症へ進行させないために

認知症の9つのリスク要因について

 

認知症の予防には運動、睡眠、食事がもっとも重要と言われています。

 

その他、日頃からできる心掛けについて

 

まとめ

65歳以上の高齢者の4.5人に一人は軽度認知障害であるということは、家族の中に1人は軽度認知障害の方がいてもおかしくはないということです

そのくらい身近なものであるのにもかかわらず、軽度認知障害そのものや、家族の接し方次第でも認知症の発症が防げたり、遅らせられたリするということがあまり知られていないような気がします。

実際に、もの忘れをする家族と一緒に暮らしている方は、「笑ってやり過ごすなんて、とんでもない!」と思われるかもしれません。

でも、長い目でみたら認知症を予防できた方がよいのではないでしょうか?

少しでも発症を遅らせることができたほうが良いのではないでしょうか?

その場のいら立ちを本人にぶつけても、何もいいことはありません。

もの忘れは誰しもあるもの。

もの忘れを笑ってやり過ごせる大らかさを心掛けたいものだと思います。

 


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