胃ろうのデメリットとは?胃ろうを選択するときに知っておくべきこと

      2017/11/26

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口から食べられなくなった時に栄養を補う手段のひとつとして胃ろうがあります。

胃ろうは、胃に穴をあけて管を通し、栄養剤を流し込む人工栄養法の一つです。

胃ろうを選択するかどうかを決めるためにはメリットとデメリットの両方を知る必要があります。

この記事では胃ろうのデメリットについてお伝えします。

 

胃ろうのメリットについてはこちらの記事を参照してください。

 

 

 

胃ろうのデメリット

見た目よろしくない

やはり、胃に管をつないで栄養剤を入れられている姿を見るというのは、あまり気持ちが良いものではありません。

胃に直接栄養剤を入れるということに嫌悪感を覚える方も少なからずおられるかもしれません。

愛すべき家族のそういう姿は、やはり見たくないものなのかもしれません。

 

体に穴を開ける「手術」をしなければならない

胃ろうをつくる手術は何も問題がなければ、内視鏡(胃カメラ)を使って行われ、時間も30分程度で比較的軽い負担で作ることができます。

しかし患者さまや、ご家族にとっては「手術」であることには変わりありません。

点滴や鼻からチューブを入れて栄養を摂る方法では手術は必要ありません。

「手術」をしなければならないということが、胃ろうをつくることに抵抗を感じる一因となっているのではないかと思います。

胃ろう以外の栄養を摂る手段についてはこちらの記事もお読みください。

 

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誤嚥性肺炎を防ぐことが出来るわけではない

胃ろうを勧められる理由の一つに、口から食べると誤嚥性肺炎になるから、と説明を受けることがあるかもしれません。

しかし厳密にいうと、一日に必要なすべて栄養を胃ろうからとり、口から食べなければ誤嚥もしないし、肺炎も起こらないか、というとそれは大きな間違いです。

夜間眠っているときに、知らず知らずのうちに唾液を誤嚥していることがあります。

口から食べないから、といってマウスケアを怠っていると、口の中でどんどん細菌が増え、それと唾液が混じって誤嚥してしまいます。

口から食べていない人ほど、しっかりマウスケアをする必要があります。

マウスケアをすることによって、誤嚥性肺炎はある程度防ぐことが出来ると言われています。

誤嚥についてはこちらも合わせてお読みください

 

 

 

逆流しやすい

胃ろうで使う栄養剤は液体なので、胃に入った栄養剤が逆流して誤嚥することもあります。

栄養剤の注入中と注入後は、ベッドを30度以上上げた姿勢、もしくは座った姿勢にしておかなければなりません。

このような姿勢に気を付けていても、もともと胃に入ったものが逆流しやすい「胃食道逆流症」の方も時々おられます。

そのような場合は液体の栄養剤にとろみをつけた「半固形化経腸栄養剤」を使うことで逆流を防ぐことができることがあります。

通常、胃ろうから注入される栄養剤は液体で、点滴のように滴下して少量ずつ入るのですが、この「半固形化経腸栄養剤」はちょうど液体と固体の中間のような栄養剤で、大きな注射器(シリンジ)を使って直接胃ろうの管に注入します。

さらさらの液体に比べて、とろみのある状態なので逆流しにくいメリットもあり、注入時間も15分くらいと短縮できます。

 

 

管の交換は医療機関で 半年に1回必要

半年に1回は医療機関で胃ろうの管の交換が必要です。

在宅療養している方も胃ろう交換の際は医療機関に入院して交換します。

交換そのものは、胃ろうの管を抜くときに少し痛みがありますが、それほど難しい処置ではありません。

 

まとめ~最大のデメリット 

栄養剤を一日3回機械的に注入され、口から食べる喜びも、楽しみも奪われ、ただ息をして「生かされている」状態にしてしまうというイメージから「望まない延命治療」につながるとして批判も多い胃ろう。

そのイメージが先行し過ぎて、胃ろうはよくないものと誤解され、医師から勧められてもはじめから拒否されることもあります。

胃ろうの最大のデメリットは「胃ろうに対する誤解」だと思います。

まず、患者さんに胃ろうをつくることが医学的に適応があるのか、ないのかを考えるべきです。

もし胃ろうの適応があるなら、メリットも、デメリットも理解した上で、胃ろうをつくるか、つくらないかを選択。

適応がない場合は、本人、家族の生き方や死生観にそった対応をする。

胃ろうはメリットもデメリットもある1つの治療法であり、それを理解したうえで選択するかどうか決めることが大切です。

 

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