脳卒中後・嚥下障害のリハビリはどのように行われる?効果的にリハビリを行うために

      2017/09/09

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脳卒中(脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血)を発症すると、治療と共にすぐにリハビリテーションが開始になります。

リハビリテーションは発症からの時期によって大きく急性期、回復期、維持期の3つに分けて考えます。

その時期に合わせたリハビリテーションの方法と、効果的にリハビリをするために知っておくべきこと、そして家族ができることをお伝えします。

 

 

リハビリテーションの時期

リハビリテーション(以下リハビリ)は発症からの時期によって、急性期、回復期、維持期の3つに分けられます。

その時期によってリハビリの質が異なります。

 

急性期

発症から1~2週間までをさし、救急医療病院での治療を行っている時期です。

点滴などの医学的な治療が中心となります。

意識レベル、呼吸状態、血圧など全身状態不安定で、積極的なリハビリができない時期です。

しかし、発症直後から体を動かすことがとても大事なので、ベッド上で実施できるリハビリがはじまります。

 

回復期

発症後6か月までをさします。

全身状態が落ち着き、集中してリハビリが実施できる時期となり、回復期リハビリ病院など、リハビリテーションがしっかり受けられる病院、病棟に移って、医学的な治療よりもリハビリが中心となる時期です。

ベッドから起き上がり、車椅子などを利用して移動し、リハビリ室でのリハビリが可能になります。

この時期に集中してリハビリを行うことで、改善がみられることが多いので、回復期の時期にいかにしっかり集中してリハビリを行うかがポイントとなります。

回復期リハビリ病院の入院期間は最大で180日間(約6ケ月)と定められているので、その期間内に自宅で生活できるように本人の能力の改善と共に、家族指導や住宅改修などが行われます。

 

維持期

発症後6か月以降のことをさします。

発症後6か月以降は回復していくスピードがゆるやかになり、ほぼ後遺症が確定される時期になります。

自宅もしくは施設で生活していくことそのものがリハビリとなっていきます。

必要に応じて、訪問リハビリやデイケア施設などのリハビリを受けることもできます。

 

 

嚥下リハビリの流れ

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まず、入院直後に、安全に飲みこむことができるのかどうか、看護師や言語聴覚士が評価をします。

何も問題がなければ食事が開始されます。

嚥下障害が確認された場合には、どのように工夫をしたら食べられるのか検討し、また改善するための訓練プログラムが立案されリハビリがはじまります。

嚥下リハビリの内容

嚥下リハビリには大きく2つに分けることができます。

直接訓練

実際に食べ物や飲み物を使って飲みこむ訓練の事を直接訓練と言います。

実際の食事場面もリハビリとなります。

また、その人にとって飲みこみやすい食事形態を検討したり、麻痺で利き手が不自由になり自分で食べることが出来ない方は非利き手を使って自分で食べる練習をします。

間接訓練

飲みこむことに必要な運動や、安全に食べるために必要な能力を向上させるために行う訓練のことを間接訓練と言います。

食べ物、飲み物は使いません。

具体的には、口唇、舌、首などの体操や、呼吸、発声練習、唾を飲みこむ練習などがあります。

 

効果的にリハビリを行うために胃ろうも選択肢に

急性期に状態によっては、評価の結果「食べられない」と判断される場合があります。

 

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評価をした段階では「食べられない」けれども、これから回復期に向かって嚥下リハビリを行うことで食べられるようになる可能性がある場合もあります。

そのような場合は、胃ろうを作るということも選択肢に挙げられます。

点滴(中心静脈栄養)でも生命活動をつづけるための栄養は入れることができますが、やはり胃腸を使って消化吸収する栄養とは違います。

同じ胃腸を使う栄養でも経鼻経管栄養は嚥下リハビリの妨げになります。

胃ろうを作ることで、体にしっかり栄養が入ると、元気になり、回復期にしっかりリハビリを行うことができます。

リハビリを行った結果、口から十分に食べられるようになれば胃ろうは抜去することも可能です。

回復期に集中してリハビリを行うには胃ろうも一つの有効な手段ということを知っておくとよいでしょう。

 

 

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家族の支えも必要

リハビリを行う上で一番大切なものは本人の「良くなりたい」という気持ちです。

しかし、今まで当たり前に出来ていたことが、突然出来なくなってしまい、精神的に落ち込むのは当然のことです。

先が見えず、希望も持てず、急性期のころは「良くなりたい」という気持ちをなかなか持つことはできません。

そこで必要なのは、家族の支えなのだと思います。

決してできないことを責めず、できたことをほめてあげてください。

できることはできるだけ本人の力でやってもらい手伝わないようにし、できないことだけ手伝ってあげてください。

自分でやるということが自信につながっていきます。

リハビリスタッフが行うリハビリの時間だけが、リハビリなのではありません。

患者さんにとっては日常生活24時間全ての瞬間がリハビリになります。

もし孫がおられるようであれば、是非面会に来るように伝えてください。

孫の「頑張れ」の一言は何よりもパワーになります。

 

まとめ

嚥下リハビリも含め効果的にリハビリを行うためには、回復期の時期を逃さないようにすることが非常に重要です。

そのためには、もしかしたら胃ろうという手段を選択することもありだと思います。

また温かく見守る家族の支えも何よりの励みになると思います。

 

 

 

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