老人性うつ病の家族への接し方は?認知症との違いも。

 

 

心の風邪と言われるうつ病。

うつ病は誰にでもかかる可能性があるものです。

その中でも60歳を超えてからなる老人性うつ病は、若い世代がかかるうつ病とは少し異なる面があります。

老人性うつ病は認知症とも間違えやすいですし、老人性うつ病を放置しておくと認知症を引き起こしてくる可能性もあります。

また認知症の一つの症状としてうつ状態が現れることがあります。

複雑に絡み合って現れる老人性うつ病と認知症ですが、老人性うつ病と認知症では治療法も、対処法も違うので見極めることはとても重要です。

この記事では、老人性うつ病と認知症の違いや、家族の接し方をお伝えしたいと思います。

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老人性うつ病とは

うつ病は子どもから大人までさまざまな年代の方がかかります。

気分が落ち込む、無気力になる、楽しめない…挙句の果てには死にたいとまで思ってしまう、そして実際に自殺を図る方もいる、という心の病です。

特に、60代、70代になってから発症するうつ病老人性うつ病と呼びます。

 

老人性のうつ病には以下の特徴があります。

・原因不明の不調を訴える(不定愁訴 ふていしゅうそ)

腰が痛い、入れ歯が合わない、頭が痛い、お腹が痛い…といい、病院で診察してもらうけれど、どこも悪くない場合があります。
このような原因不明の不調を不定愁訴といい、老人性うつ病の特徴の一つになります。

 

・うつ病になる誘引がある

今まで仕事が生きがいだった人が仕事を定年になって辞めたときや、配偶者やペットの死、長く住み慣れた場所からの引っ越しなど環境ががらりと変わるというきっかけがあることが多いようです。

 

その他にもこんな症状があったら老人性うつ病の可能性があります。

・落ち着きがなくなる
・出不精になる
・今まで好きだったことに急に興味がなくなる
・不安が強い
・食欲がなくなる
・便秘がちになる
・笑わなくなる

 

 

 

認知症との違い

老人性うつの症状認知症の症状とよく似ていると言われています。

また認知症の症状の中にうつ症状も出ることもあります。

実際にはうつ病なのか、認知症なのか見分けることは、専門家にとっても難しいことです。

しかし、認知症ではなく、老人性うつ病だと判断がつけば、薬などの治療によって老人性うつ病の改善をし、認知症の発症を防ぐことができる可能性もあります。

基本的には、精神科や心療内科などの専門医の受診をおすすめします。

 

老人性うつ病と認知症の違いを見極めるポイントは記憶障害があるか、ないかです。

老人性うつ病の場合は認知症にみられるような記憶障害がみられません。

そのため、自分が少しおかしいことに気が付き、自分を責めてしまいます。

自分を責めることでうつ病を悪化させてしまうため、できるだけ早い段階での対処が重要です。

 

認知症の記憶障害には次のような特徴があります。

  • 忘れたことすら覚えていない
  • 日常生活に支障が出るほど忘れてしまう

 

詳しくはこちらの記事をお読みください 

 

 

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家族の接し方

一緒に暮らしていた家族やペットの死によって、元気がなくなってしまった場合、やはりできるだけ寄り添って話を聞くことが大切だと思います。

同じ思いを共感できるのも家族だからこそ。励ましたりする必要はなく、ただただ話を聞くだけでも良いのではないかと思います。

 

不定愁訴を訴える場合は、その訴えを否定せず認めてあげるとよいと思います。病院で何ともないと言われても、「それはつらいね」「大変だね」とまずは受け入れましょう。

 

老人性うつ病の方には「寂しさ」「気にかけてほしい」という気持ちが少なからずあると思います。

その気持ちを理解してあげるだけでも、本人にとっては心強いと思います。

加齢に伴って、今まで当たり前に出来ていたことが、少しずつできなくなったり、もの忘れをするようになったりします。

自分でもそれに気が付きます。

気が付くからこそ、ショックだと思いますし、不安や焦りの気持ちが湧き出てくるのだと思います。
自分の変化を認めたくなくて、怒ることもあるかもしれません。
情けなさ、諦めの気持ちから、「死にたい」と言われることもあるかもしれません。

 

うつ病の方は意慾のなさから、「怠けている」ようにも見え、特に一緒に暮らしている家族にとってはイライラさせられたり、叱咤激励してしまいがちになってしまいます。

自分でも何とかしたいのに、できないから落ち込んでいるので、励まされたり、怒られたりすると、余計に自分を責めてしまいます。

良かれと思っていった激励の言葉が、うつ病の症状を悪化させてしまう可能性もあることを知っておきましょう。

そして、家族はできるだけ早く、老人性うつ病の症状に気づき、専門医に受診することがとても重要なことになります。

 

 

受診するために

うつの状態が長期間続くとなると、やはり家族としてもご心配かと思います。

できるだけ早い段階で、専門医の受診をすすめたいところですが、本人にその気がなかったり、病院に行くことを拒否したりすることもあると思います。

例えば、いきなり、精神科や心療内科にかかるのではなく、もし近くのかかりつけ医がいるのであればそのかかりつけ医にまずは相談されてはいかがでしょうか?

家族の話は聞けなくても、お医者さんの話なら素直に聞く場合もあると思います。

 

 

 

まとめ

  • 老人性うつ病は60歳代以降になるうつ病のことです。
  • 不定愁訴や、うつ病を発症するような誘因があることが、老人性うつ病の特徴です。
  • 老人性うつ病から認知症を発症する可能性もありますし、認知症の初期症状としてうつ症状が出る場合もあります。
  • できるだけ早い段階で専門家に受診することが望ましいです。
  • 家族の接し方としては、本人を責めず話を聞き寄り添うことが一番大切です。

 

元気がない家族に対して、一緒に暮らしているものとしてはどうしたものだろうと悩むものだと思います。

どうにかしてあげたい、元気になってもらいたい、そんな気持ちになるのは当然です。

だからこそ、早目に病院に連れて行った方がよいのではないか、薬を飲んだ方がよいのではないか、と思うかもしれません。

でもその前に、元気のない家族に寄り添ってみてはいかがでしょうか?

話を聞いてあげてみてはどうでしょうか?

 

老人性うつ病の場合、自分のことを分かってもらえない寂しさを持っていらっしゃる場合が多いような気がします。

まずは、その寂しさを理解してあげてください。支えになってあげてください

自分のことを理解してくれない人の言うことは、聞けないのです。

病院へ行くのを拒否するのも、それが一因なのかもしれません。

 

▶この記事は以下の資料を参照して作成しました。 

介護ポストセブン 

認知症フォーラム.com  

認知症ネット

うつ病の克服方法を紹介するブログ

 

 

認知症について書かれた記事はこちらにまとめました。

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