
最近、血圧が高くて…
健康診断でコレステロールが高いと言われた
だんだんお腹周りが気になってきた
何とかしなくちゃと、思ってはいてもなかなか抜けられない悪しき生活習慣。
気をつけようとしては見たものの、「今日ぐらいは、いっか」「このくらいなら影響ないだろう」とすぐに元に戻ってしまう。
こんな経験はありませんか?
生活習慣がなかなか変えられない訳と、それを変えるにはどうしたらいいのか一緒に考えてみましょう。
悪い習慣がやめられない訳
- 食べすぎ・飲みすぎ
- ジャンクフードやコンビニ食、甘いものの摂りすぎ
- タバコ
- 運動不足
- 睡眠不足
これらの習慣がもう長い年月繰り返されていることによって、自動的に行われてしまっています。
もう体が覚えてしまっているため、新しい習慣を身につけるよりも、いままでの習慣を繰り返す方が楽なのです。
新しい習慣を身につけたほうが得であるという場合でないと身につかないことの方が多いです。
また、仕事や人間関係のストレスの発散のために、たばこを吸ったり、お酒を飲んだりしている場合、根本的な問題であるストレスを何とかする必要があります。
そうでないと、たばこやお酒を我慢すること自体がさらにストレスになります。
しかし、仕事や人間関係などは自分の力だけではどうにもならないことも多いと思います。
なぜ生活習慣を見直したいのですか?
と聞かれたら、多くの人は「ずっと健康でいたいから」「病気になりたくないから」と答えると思います。
では、さらにお尋ねします。
なぜ健康でいたいのですか?
答えは出ましたか?
- 家族を養っていかなくてはならないので、病気になって働けなくなっては困る。
- 自分にはぜひとも叶えたい夢がある。
- 人に迷惑かけたくない。
人それぞれ、答えは違うかもしれません。
でも一度、じっくり考えてみてください。
自分は何のために生きたいのか。
この人生で何がしたいのか。
現実をみる
悪しき生活習慣を続けていくと、徐々に肥満、コレステロール値、血圧、血糖などに異常がみられるようになります。
ある基準値を超えると、それは生活習慣病と診断されるようになります。
肥満が肥満症になり、コレステロールの値が基準値外になると脂質異常症となり、血圧が高ければ高血圧症、血糖が高ければ糖尿病と病名がつきます。
これらの病気は放置しておくと、血管の老化である動脈硬化にどんどん拍車をかけていきます。
そのうちに脳卒中(脳出血、脳梗塞)や心臓病(心筋梗塞、狭心症)、糖尿病の合併症で失明したり、人工透析が必要となったり、足が壊疽し切断することになるかもしれません。
さらには、後遺症で半身麻痺や言語障害があって、誰かの助けがなければ生活できなくなったり、認知症も引き起こしやすくなります。
実際に脳卒中になるとどうなるのかは、こちらの記事を合わせてお読みください
▶関連記事 脳卒中ってどんな病気?脳卒中と後遺症を知る
実際の患者さんの思い
私は脳卒中を起こした方のリハビリを行っているので、その状況にある患者さんの思いを日々耳にしています。
どなたも、「こんなことになるとは思わなかった」「もう少し気をつけていればよかった」と後悔される方がほとんどです。
仕事がこれまで通りできなくなった方もいます。
やりたいことができなくなって、落ち込まれる方もいます。
そして、患者さん本人だけではなく、介護をする家族の生活も一変してしまいます。
その家族に対しての申し訳なさに落ち込む方もいます。
リハビリ中に「もう死んでしまった方がいい」と涙を流される場面を何度経験してきたでしょうか。
何から始める?
まだ生活習慣病予備軍であるあなたは、生活習慣を見直すことによって生活習慣病になるのを防ぐ可能性が高いのです。
あなたには、病気にならず、あなたらしく人生を生きていってほしいと思います。
あなたは何のために生きていますか?
この人生で何を成し遂げたいのですか?
人生の目的を達成するために、覚悟を決めませんか?
とはいえ、一度にすべてを変えるというのも難しいです。
ご自分で今からできそうな小さなことから始めてみてはいかがでしょうか?
できるだけ、今の生活習慣の中に無理なくできることから始めてみるのが良いと思います。
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まとめ
生活習慣病の予備軍である今だからこそ、悪しき生活習慣を見直すタイミングです。
ここまでかなり厳しいことも書いてきましたが、それで覚悟を決めるのか、決めないのかはあなた次第です。
お酒を飲むこと、たばこを吸うことがあなたの人生の中でとても重要な位置を占めるのであれば、そういう人生を選ぶというのも一つの生き方だと思います。
でも、実際に後悔している患者さんの思いを日々耳にしている私は、なんとか病気で苦しむ人を減らせないものかと思うのです。
この記事が、あなたの気付きにつながれば幸いです。